員紹介

Interview

2025.04.22

社員紹介

チームの力で創る、良品質のモノづくり

#02 神奈川第1工場製造部ケーブル製造2課 佐藤さん

勤務
本社・神奈川第1工場

所属
EMS事業本部
神奈川第1工場製造部ケーブル製造2課 課長

経歴
2008年 新卒入社(製造部制御盤製造課に配属)
2013年 技術部
2014年 営業部
2015年 カスタマーサポート課
2018年 奈良工場(制御盤製造課)
2021年 神奈川第1工場 検査課
現在 ケーブル製造2課にて課長職に従事

人の手が生み出す、最先端の技術に携わりたい

私は大学では工学部電気電子工学科に所属し、電気関係を専攻していました。卒業研究では、MRIの仕組みや基礎について、実際にコイルを製作し、電気を流して波形を調べる実験・研究に取り組むなど、学生時代から実際に手を動かして形にしていく「モノづくり」が好きでした。そして大学卒業後、マグトロニクスに入社しました。

入社を決めた理由は、大きく2つあります。1つ目は、「モノづくりの最先端に携われる」という点です。マグトロニクスの主力製品である制御盤は、主に工作機械用に使われるものです。工作機械は「マザーマシン」と呼ばれるように、あらゆる製品を生み出す出発点となる機械です。その中枢を担う制御盤やケーブルの製造に関われる点や、最先端の製品を生み出すには、やはり最先端のモノづくり技術が欠かせませんので、その一翼を担えることに、大きな魅力を感じました。

2つ目は、「機械化が進む中でも、人の手でしかできない仕事がある」という点です。スマートフォンや自動車製造など、多くの分野で機械化・自動化が進んでいますが、制御盤やケーブル製作では、細かな作業や複雑な工程は、人の手でなければ対応できない部分が多くあります。自分の手でモノを作ることが好きな私にとって、まさにやりがいを感じられるフィールドだと感じています。

ゼロから伝える、現場力の継承・モノづくりの技術

さまざまな部署での業務を経験してきましたが、特に印象に残っているのが奈良工場の立ち上げプロジェクトです。このプロジェクトでは、私を含めた選抜メンバーが現地に向かいました。立ち上げ時のメンバー構成は、私たち選抜メンバーが全体の2割を占め、残る8割は現地採用の方々でした。製造業に初めて携わるという方も多くいらっしゃる中でのスタートでした。

マグトロニクスのシステムや業務の流れ、ノウハウを覚えてもらうことは、慣れるまで時間がかかる部分もありましたが、少しずつ理解を深めてくださいました。さらに、図面の見方、現場で使う短冊標識や設計表の読み取り方、各部品に合う配線方法、ケーブルの流し方、生産方法や作業工程など、細かな点に至るまで、ご説明しました。

モノづくりに初めて携わる方は、特に覚えることも多く、慣れるまでは大変だったと思います。しかし時間が経つにつれ、サポートなしでも一人ひとりがしっかりと製造業務をこなせるようになっていった姿を見て、心から嬉しく感じました。

また、次に印象深い経験としては、海外船舶の制御盤改造工事を担当したことです。中国にある船のドックで、約3週間にわたり毎日船に乗り込み、部品交換や配線作業を行いました。現地での作業は、天候や作業環境、さらには言語の壁など、苦労することも多かったですが、無事にやり遂げたときの達成感は非常に大きく、初めての船舶案件ということもあり、貴重な経験となりました。

チームの力で築く、最高の品質

現在は、ケーブル2課で管理職を務めており、主に工程管理を担当しています。「工程管理」とは、まずお客様からいただいた納期に基づいて、製品がどのような順序・スケジュールで作られていくかを計画・調整する業務です。ケーブル課の場合は、部品の出庫から検査課に届くまでの流れ全体を管理します。

チームメンバーとの作業すり合わせの様子

納品物は、1種類のケーブルだけで完成するわけではなく、異なる種類のケーブルを組み合わせ1つの製品になります。さまざまな工程を擦り合わせ、効率よく製造できるよう日程を組み立てていきます。例えば、製品Aと製品Bを同時に製造してスピードアップ・効率化を考えることも工程管理の一部です。

また、管理職として学んだことは「メンバーと意識を共有すること」です。製造現場では、品質や納期の遵守はもちろん大切ですが、誰か一人でも作業をおろそかにしてしまうと、全体の品質に影響が出ることがあります。そのため、「良いものをみんなで作ろう」「納期を守ろう」という気持ちや意識を一人ひとりが持つことが、良質な製品づくりへの第一歩となります。

その意識をチームで共有し、全員が同じ方向を向けるよう働きかけることが、管理職としての大切な役割だと学びました。

より良いモノづくりのために、さらなる一歩を

私は、モノを「作る」立場より、「管理」する立場にあります。だからこそ、メンバーにかかる負荷やストレスといったマイナス要素を取り除くことも、私の大切な役目だと考えています。メンバーが気持ちよく作業できる環境を整えることで、より良い製品が生まれると思うのです。

モノづくりは、ケーブル課だけで完結するわけではありません。各課と密にコミュニケーションを取り、製造全体がスムーズに進むように現場の舵を取ることも大切です。

今後は、ケーブル課だけでなく、検査課・制御盤製造課・線切課の工程も見渡せるようになり、さらにスムーズで精度の高いモノづくりに貢献していきたいと考えています。そのためには、一歩進んだコミュニケーションを取り、製造部全体を把握できるようになりたいと思います。

座右の銘は「誠心誠意」。さまざまなことに通じる言葉ですが、自分にもきっと返ってくると信じています

ある日のスケジュール
 
 8:30 始業
  9:00 課内工程表作成
10:00 課長会
11:00 ケーブル製作
12:30 ランチ
13:15 昼礼
14:00 製品積込み
15:00 工事案件の打合せ
16:00 ケーブル製作
17:00 課員との報告会
18:00 翌日の段取
19:00 終業

【一問一答】わたしの最適解
ー ご自身のこだわりのビジネスアイテムは?
工事用パーツケース。アタッシュケースにパーツ(端子やねじ)が小箱にたくさん入っています。
奈良工場時代に作ったのですが、今もバリバリ現役で大活躍!

ー プライベートで叶えたい夢は?
千葉ジェッツのホームゲーム全試合生観戦。GO‼JETS‼

※掲載内容は、2025年3月取材当時のものです。

Contact us

お問い合わせ